青は奇跡
「なあ千鶴」
「……」
「春になっても、クラスが変わったとしても、ずっと隣にいて欲しい」
「……ん」
「千鶴の気持ちを教えて」
恐る恐る隣にいる燦を見上げると、今にも泣き出しそうなくらいの顔があった。
その目はわたしを捕らえて離さない。
「……うん、側にいる」
そう言い終わらないうちに燦の顔が近づいてきた。
さすがに経験のないわたしでも何となく察しがついたもののどうするのが正解か知らないので、身を硬直させるしかなかった。
だけど、燦の顔はわたしの顔を通り越して後ろまで来た。
体が燦に包まれている。
「……燦?」
「千鶴のこと、本当に大事にする」
「ありがとう。
……わたしも、大事にする」
「え、俺女の子に守られんの?」
「燦が守ってくれるならわたしだって守るよ」
「あーやばい。本当に千鶴のことが好きだ」