青は奇跡
ベッドに横たわっている燦を見ると、まだ表情は苦しそうなものの、廊下で倒れた時よりは落ち着いている気がする。
思わず、手を伸ばして燦の前髪をかきあげて額に乗せていた。
魔法なんかあるはずもないけれど、こうやって繋がっていることで少しでも燦が元気になるんじゃないかと思ってしまう。
「ちづ、あたしたち行くね」
「あ、ごめんね、わたしに付き合わせちゃって」
そうは言ったものの、やっぱり燦が心配だ。
出来れば目が覚めるまでそばで見ていたい。
椅子から立ち上がろうとしたところをアヤちゃんに止められた。
「ちづ、先生に伝えとくからいいよ。
そばにいてあげなよ」
「……ありがとう」
「……燦、早く目覚めるといいね」
「うん」
「先生、あたしたちもう行くのでお願いします」
「いいのよ、気にしないで。
早くしないと朝礼に間に合わないでしょう?」
2人がバタバタと駆けて行ってしまうと、ちょうどチャイムが鳴った。