青は奇跡
準備体操が終わると早速試合に入った。
わたしは次の試合から参加するので今はやることがない。
得点板の方を見ると、誰も人がいなかったので得点をつけることにした。
アヤちゃんとミホちゃんは後ろのコートでプレーしている。
わたしはというと、あまり話したことのないグループの人と組むことになった。
少し緊張していたけれど、中島さんをはじめ、みんな優しくてほっとした。
どこのポジションに入るかを軽く話し合ってからはわたしのよく知らない芸能人の話で盛り上がりはじめ、そっとグループの輪を離れた。
しばらく得点板をめくっていると、隣に人の気配を感じた。
「ね、藤野さんだよね」
「う、うん」
「あたしこっちの点数やるよ」
断る理由もなかったので、わたしはありがとうと返した。
隣のクラスの長谷川さんはすごくキラキラした、充実した女子高生ライフを送っている生徒の代表格だ。
なのに、目立たないわたしに話しかけてくれた。