青は奇跡
「知ってる?
燦ってさ、すごく優しいでしょ?
だけどあれ、本当の優しさじゃないよ。
優しいからこそあんたみたいな地味女にもいろいろ話しかけてくれるの。
本当、燦ってば人が良すぎる。
……あれ?藤野さん、頭良いから分かっているかと思っていたけど知らなかった?」
初めてだった。
人付き合いは、こんなに恐ろしいものなのかと知った。
ただただ呆然とするしかなかった。
得点板をめくる手が震える。
悟られないように何とか手に力を込め、ぐっと歯を食いしばる。
「……わかん、ない」
「だよねえ、じゃあ教えてあげる。
燦ね、あたしと付き合っていたんだよ。
燦、あたしにいろいろくれたんだ。ネックレスとか指輪とか。
もちろんものばっかりじゃないよ?
行動で示してくれたことだってたくさんあったんだ。
藤野さん、だっけ?そんなことないよね?」