青は奇跡
頭をガツンと殴られたような衝撃を受けた。
さすがにわたしでも分かる。
長谷川さんの言う"行動"が何なのかということくらい。
ショックというよりは、燦の見ている世界はわたしのものなんかよりずっと広くて大きいんだということを改めて見せつけられたような気がした。
わたしの知らないことを燦はたくさん知っている。
だけどそれはわたしではない他の人を通して知っている世界であって。
その世界にわたしが介入する余地はない。
心に暗雲が立ち込めるのと同時に「そうだよね」とも思っていた。
やっぱり他の人からしてみれば、燦とわたしは釣り合わないみたい。
……だけど、わたしはどうしようもなく燦が好きになっていた。
いつの間にか、燦のいない日常は考えられなくなっていた。
「……だよ」
「ええ?よく聞こえないんだけど」
「……確かに、そうだよ」
「はあ?」