青は奇跡
「千鶴」
「何?」
「今日寄り道して行かね?」
「いいよ、どこに行くの?」
「考えとく」
「ありがとう」
ようやく最近になって燦と教室内でも普通に話せるようになった。
相変わらず少しは緊張するけれど。
この前席替えが行われ、わたしは窓際から2番目の後ろになり、燦は廊下側1番前になった。
席に戻っていく燦を見ていると、肩を叩かれた。
「いい感じじゃーん」
「ミ、ミホちゃん?!見てたの?!」
「当たり前だよ、2人見ているとこっちまで幸せになるよ」
「嬉しいけど言いすぎだよ」
「あー、あたしも誰かと付き合いたいな」
「ミホちゃんは気遣い上手だし綺麗だから付き合いたいって思う人たくさんいるよ」
恥ずかしさを誤魔化そうとしたら思わず早口でまくし立ててしまった。
いやでも悪口言ったわけじゃないし、ああでもミホちゃんが不快に思ったらこれも悪口だよなあと高速で考えを巡らせていると、ミホちゃんがカラカラと笑い出した。
「ええ、ありがとう!
あたし嬉しい」