青は奇跡
その後も少し会話をしてからミホちゃんは自分の席に戻った。
予習でもしようかな、と机の中に手を突っ込んだけれど、やる気がしなくて窓の外を眺めた。
雲ひとつない、まっさらな青。
冬の朝特有の刺すような空気が空を青くしている。
空を眺めているうちに自分でも驚くほど穏やかな気持ちになっていた。
それから、この平穏な時間は続かないんだなあ、とふと思った。
来年になればわたしたちはいわゆる受験生として、毎日勉強しないといけない。
来年の今頃は、試験に向けて最後の追い込みをかけているのだろうか。
すぐ近くのことなのに、なかなか思い描くことが出来ない。
今、わたしと同じようなことを考えている全国の高校生はどれくらいいるんだろう。
名前も顔も知らない同年代の人のことを考えるのって難しい。