青は奇跡
「だよね、お母さん千鶴の作るお味噌汁好きだよ。
優しい味がする」
「よかった」
「でも不思議ねえ」
「何が?」
サラダに乗ったトマトに箸を伸ばしながら尋ねる。
甘い品種だからドレッシングをかけなくてもそのままでおいしい。
「お味噌汁って誰が作ってもおいしいのよ。
同じように作っても作った人によって味が微妙に変わるの。
で、もっとすごいのが何を入れてもおいしくなるところ。
『絶対合わないかも』って思ったけど試しに入れてみた具材が意外と合」
「あははっ」
「どうしたの千鶴」
お母さんが目を丸くして驚いている。
「わたし、誤解してた」
「何が?」
「大丈夫、すっきりした。
あーびっくりした」
さっきの考えは撤回する。
やっぱり、わたしとお母さんは似ている。