青は奇跡






「いただきます」


「いただきます」





わたしはいつも味噌汁を最初に飲む。


どんな具材を入れてもおいしく仕上がる味噌汁を発明した人は本当にすごい。


自分でもよく作るけれど、お母さんの作る味噌汁には勝てない。





「久しぶりだね」


「え?」


「最近はあまり一緒に食べられなかったから嬉しい」





こういうことをさらりと言ってしまえるお母さんとわたしはあまり似ていない。


感情を言葉に乗せて表現することがわたしは苦手だ。


なんだか恥ずかしくて背中がむずがゆくなって、それから苦しくなる。





「そうだね」


「あら、千鶴冷たいのね」


「うるさいなあ」





こういう流れになって初めてわたしはいつもの調子を取り戻す。




わたしみたいな人を「あまのじゃく」っていうんだろうな。





「あ、このお味噌汁おいしい」


「自分で作ったのに?」


「当たり前でしょう?

自分で作ったものがおいしくなければおいしいなんて誰も思ってくれないのよ」


「へえ」


「千鶴、もしかして味見したことないの?」


「さすがにするけど」





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