青は奇跡





「どうしてテスト勉強をしようと思ったの?」




横顔に話しかけると、目線だけがわたしへ向けられた。




外の光で輝く輪郭は、相変わらず綺麗だ。




「……別に。そろそろ勉強しないとやべえなって思ったから。

たまたま隣の席の藤野が勉強出来るやつだったから教わろうと思った」


「そうなんだ。

わたしも勉強になったよ、人に教えるって大変だけど自分の力になった」




そう。本当に大変だった。




自分の説明で相手が理解出来たと思っていても、実は理解出来ていないということもあり、教えることの難しさを知った。




先生も楽ばかりしていたわけじゃないんだと今更ながらに分かった。




「ありがとう、明日頑張ろう」


「俺もありがとう」


「じゃあ、また明日」


「ちょっと待て」




席を立った時、手首を掴まれた。




そしてそのまま掴んでいない方の手でポケットを探り、わたしの手のひらに飴を載せた。




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