不細工芸人と言われても

なんでこんな事になったかと言うとだな。

カホと入籍はしたが、結局忙しすぎて結婚式もしていなかった。
まあ、落ち着いたらいつか細々と二人だけでとか、カホの両親のいるシンガポールまで行って挙げるのもアリかななんて話していたところだった。


「でもさ、なんかちゃんと仁さんや同僚の人たちに、創ちゃんを紹介したいんだよね。」
「ええ?マジか?別にいいよ。」
「サラリーマンはそういうもんなの。」
「俺は、カホの事絶対に他の芸人たちや後輩に紹介なんかしたくないもんな。」
「えー、なんで?」
「・・・・・・・・。」
俺はヤダヤダと首を振って悪寒が走るように震える。
絶対に奴らにカホを紹介するなんていやだね。
結婚式、パーティーに呼ぶとか想像しただけで恐ろしい。。。。。

「食事会みたいな感じで、創ちゃんが来てもらうのはいい?」
「・・・・アウェイ感半端ねえな。 オシャレ集団に俺一人。」
「創ちゃんだってオシャレじゃない。」
「・・・・・・・・。」
「うーん、まあいいや。仁さんに相談してみよ。」
「え。なんでだよ!」
「だって、仁さんも一度ゆっくり創ちゃんと飲んでみたいって言ってたんだもん。」

「・・・・・うちで、ホームパーティーやる? 俺、なんか作るよ。」
「!それいいアイデア!! でも、いいの?」
「その方がいい。 手持無沙汰になんないし、もてなす方が楽。」
「創ちゃんのドラマの撮影終わった頃にできるかなあ?」
「そうだなあ。でも嶋村仁も忙しいんだろ?」

そんな話から、我が家にteam嶋村仁(約12名)を招待することになったのだ。

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