呑みますか、呑みませんか。
ドクン
「それとも。おあずけかな」
ごめんなさい、飲みすぎました。
「熱いね。カラダ」
力が入らない。
ふわふわ、どころか、ぐわんぐわん。
立ち上がって初めて自分がここまで酔っていたんだってことに気がつく。
チヒロくんに支えられて部屋まで向かう。
「これ。明日の朝には覚えてないパターン?」
「いや。……そこまで、では」
ないと思うよ。思いたい。
告白してくれた夜のこと忘れてたまるか~~!
「これだけ飲んで記憶残せるのはすごい」
営業って飲みの付き合い多かったりするのかな。多いよねきっと。乗りきるの大変だね。
「吐き気しない? 大丈夫?」
「そういうのは、なくてね。半分、夢心地……みたいな」
「いい酔い方するね」
「迷惑かけちゃってる」
「全然」
甘えさせてあげる……つもりが。
介抱される側になるなんて。