住みますか、住みませんか。

「うん」

「たとえ女の子がいる空間でも接待メインなら使命感あってやれるよ。あくまで仕事だから。常に女の子でなく上司や相手の顔色伺ってる。そっと抜けて水飲みにいくくらいには、酔わないように必死。それ以上のスキンシップある店は、誘われても断る」

「……うん」

「俺。信用ない?」

「ちが、う。……男の子だから。仕方ないのかなって」

「仕方なくない。たまちゃんとできなくて、どうしようもなくたまってるときは。自分でなんとかする」

「……っ」

「恥ずかしいね。こういう話するのは」

「うん」

「でも。不安にさせるなら、話しておけてよかったと思うよ」

「うん」

「申し訳ないくらい俺、たまちゃんがいい」

「申し訳ない……の?」

「たとえばさ」


 チヒロくんが、外したネクタイを、


「プロ相手ならお金払えば割りきってしてくれるであろう、マニアックなことも。俺はたまちゃんとしかしたくないわけだろ」


 ――――わたしの手首に巻き付けてくる。


「俺の願望が、必ずしもたまちゃんの望みと一致するとは限らない。違った場合。負担に思われてしまう」

「……マニアック? え?」

「俺も、ただの男だから。それなりにあるよ」
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