その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜



「ご、ごめんなさい……!
また私、橘くんに支払いを……」

「そんなこと気にしなくていいんだよ。
俺が誘ったデートだし」

「そんな……私、何てことを……」
「姫野さん?ほら、落ち込まないで」

「ご、ご飯代こそ私が払います……!」


お金を一銭も払わないだなんて、こんなにも失礼なことはない。


「ありがとう、でもその気持ちだけで十分嬉しいよ」
「それだと本当に申し訳なくて……」

「こんなに堪能させてもらってるのに、姫野さんに払わせるほうが申し訳ないよ」


いつもと変わらないさわやかな笑み。
失礼な私を前に、橘くんが怒る気配はない。

きっと本心で言ってくれているのだろう、どこまでも優しい人だ。

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