その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
せめて橘くんの前では彼女らしく頑張って……。
「姫野さんが地味……?え、世界が反転してもあり得ない、もし姫野さんを地味だと思う人間がこの地球上に存在するのなら、そんな醜い地球はいっそのこと滅んでしまえばいいのに……こんなかわいい天女のような姫野さんが……」
「た、橘くん……?」
橘くんは深く考え込むような動作に入り、なにやらひとりごとを呟いている。
もしかしたら、私を励ます言葉を考えてくれているのかもしれない。
「ご、ごめんね橘くん!暗いこと話しちゃって……せっかくの楽しいデートなのに。もうすぐ映画始まるかな……」
「いや、むしろ俺にとったら幸せなことなのかもしれない」
「えっ……?」
「姫野さんのかわいさが広まることなく独り占めできるんだ。ああ、でも姫野さんのかわいさがわからない人間がいるのもムカつくな……」
む、ムカつく……!?
突然の乱暴な物言いに、おどろいてしまう私。