その溺愛、重すぎます!〜甘い王子様の底なし愛〜
優しく穏やかな橘くんが、そんな悪い言葉を使うだなんて。
いったいなにが彼を怒らせているのだろう。
「ダメだ、この問題は今考えても答えに辿りつかない。今はすぐそばにいる姫野さんを堪能することに集中するよ。はい、これジュースね」
「あ、ありがとう……?」
けれど橘くんは自力で解決できたようで、またすぐ優しい笑みを浮かべ、私にジュースを渡してくれた。
少し戸惑いながらも受け取り、喉を潤そうとジュースを飲む。
「それからポップコーンね、これはふたりの真ん中に置こう」
「本当にごめんね……なにからなにまで」
「俺は謝られるより、お礼のほうが嬉しいな」
「……っ、あ、ありがとう……!」
「うん、かわいいね。どういたしまして」
謝罪よりお礼を求められ、これからは謝るより先にお礼を言うことを意識しようと思った。