永遠、というものがあれば
何をどうやって聞けばいいんだろう?



テレビの言葉を鵜呑みにしてるだけ…



という事実が幅をきかせ、私の単なる勘違いかもって思ったりしてたんだ。



教室には誰もいなくて、



一人陽斗が座ってた。



「陽菜、どうしたの?なんかへんだよ?」



聞かないと真実はわからない。



「あのね、もしかしてharuはアメリカに行っちゃうの?」



「あぁ…それ?」



陽斗は少しけだるそうに向こうを向いて、



誰から聞いたの?もしかしてカズマ?」



ううん、首を横にふる。



「テレビで、見たから」



うつむいた私の顔を覗き込んで、陽斗は笑って言った。



「俺はどこにも行かないよ?」
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