永遠、というものがあれば
ぱっと目を覚ますと、



病室には誰もいなく、



私は涙を流していた。



夢の中のことなのに、



唇にはあの優しい感触が甘く残ってて、



私は口に手をあてて、号泣してたんだ。



なぜかとても悲しくて、



この夢から覚めたことも。


左手を見ても何もないよ。



何もない。



何もないよ…。



…だけど私は一体何をなくしたの?



それすらわからずに私は長い間泣き続けてたんだ…。
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