永遠、というものがあれば
「でも…やっぱだめだ。俺はお前が好きだから…」



そう言って、もう一度私の手の中に指輪を置いて、陽斗は大きな手で私の手をまるごと包んでくれた。



「あったかい…」



つたわる体温がこの二年の時間をゆっくりと戻してくれるみたいだ。



「…陽菜、もう離さないから…」


「うん…」



陽斗…愛してるよ。



もうこの気持ちは消えることはない、ってわかったから。



たとえ無くしちゃっても何度でもまた陽斗にたどり着いちゃうから。





こうやって私たちの時間は光と雪の中、また動き出したんだ。
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