【短編】出逢いがしらに恋をして 番外編 ジュリオ・サイド
***

「……うーん」

ひよりが寝返りを打って、うっすらと目を開ける。

「おはよう」

俺はそう言って、彼女の頬にかかった乱れ髪を、そっと払った。

彼女はまだぼんやりしている。

自分がどこにいるかわからないみたいだ。

不思議そうな表情をして、天井を見つめ、それから、ゆっくり俺のほうを向いた。

みるみる頬が赤く染まってゆく。

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