その男、イケメンエリートにつき冷酷そして甘党
「ロビンの気持ちは?
明智君とは、本当にただの幼なじみの感情だけなの?
本当に友達としての付き合いなら、俺がロビンに惚れちゃっても構わない?
ロビンのミステリアスな過去と、今のこの生真面目な性格と、そしてキュートで洗練された美しさ。
このギャップにやられない男なんていないと思うよ。
もちろん、俺もその男の内の一人になりそう。
ロビンは気付いてないかもしれないけど、君の持つ魅力は素晴らしいってこと。
特に、こういうビルで働く何もかも手に入れた退屈な男達は、君みたいな女の子にすぐに飛びつくよ。
これから先の未来なんて、誰も分からない。
クールではいられなくなるようなそんな感情がむき出しになる恋愛を、誰が手に入れるかだけどね」
ロビンは苦笑いをして首を傾ける。
早口の日本語での会話を半分しか分からないふりをして。
「でも…
それは謙人さんじゃない。
残念だけど」
健太郎の言葉は、研ぎ澄まされた棘のように悪意に満ちている。
いつもの心優しい明智君は、今、ここにはいない。
健太郎は謙人が自分を煽っている事は分かっていた。
そして、その裏の意味もちゃんと把握している。
“ロビンは明智君のものじゃない”
確かにその通りだと思う反面、健太郎のロビンへの執着は高まっていく。