【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ


「片割れ? くるみが聞いたのは少し違うけど、聞いたことはあるよ?」


「違う……?」


コーラルピンクのリップを塗り終えると、若宮さんが私へ向き直った。



「“片割れ狩り”。くるみが知ってるのはそれ」



その単語だけで身震いでも起こしそうだ。



「……狩りって、」


「白坂凪を捕まえる時に、暴走族の人とかがそう言ってたって噂が流れてたのぉ! 」



こわぁい、と若宮さんが肩をすくめた。



中学の時に片割れの人のせいで追われ、今だって去年の出来事が原因だと白坂くんが言っていたこともあってか、剣崎という男に目を付けられてる。


今も昔も逃走し続ける白坂くんには、少しも休まる暇はないだろう……。

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