【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ
───そして次の日、事態は急変する。
「ねぇ、澪ちゃん。白坂くんって、どう思う?」
お昼休み、私は澪ちゃんとお弁当を食べながら尋ねてみた。
白坂くんとは朝から三度も目が合っている。
「白坂? あの爽やかイケメン?」
「そうそう……」
「んー。誰とでもよく話すし爽やかだけど、わたしは、意外と黒そうだなって思うのよね」
やっぱり!?と言ってしまいそうになったけどなんとか飲み込んだ。
「黒そうっていうのは、その……」
「わたし、どっかで見たことあんのよね、白坂のこと」
「そうなの!?」
「そうそう。白坂凪って聞いたことあるし。でもどこで見たんだったかなー。全然思い出せなくて」
まさか、夜の繁華街で喧嘩してたとかではない!?とは、聞けない……。
……と、その時。