【完】白坂くんの溺愛は危ないことだらけ
不意に白坂くんの瞳に影が降りる。
「だいたい俺が本気でお前の口塞がないのはなんでかわかってんの?」
グイッと顎をつままれて、「こっち見ろ」と、私の顔を上に向かせる。
「……っ、白坂く……、みんなが、すごいこっち見て……」
「関係ねぇよ」
硬い声で遮ると、その端正な顔を唇ギリギリまで近づけてきた。
「目ぇ逸らすな」
「っ、」
美しい焦げ茶色の瞳でさらにこっちを向けと誘導する。
私は従うように白坂くんに目を上げた。
「いつでもキスしたいし触りたいけど、理性で食い止めてんの。お前が嫌がること無理やりしたくねぇから。わかった?」
「わ、わ、わかった……」
強引な言い方のくせに、優しい言葉を含んでるから“黒坂”くんもズルい……。
「うん。水瀬はいい子だね」
よしよしと私の頭を撫でる白坂くんの表情は、微かにいつもの白坂くんに戻っていた。
白坂くんに触れられた場所が焼けそう。