桜の季節に君に恋した。
運命の出会い

転校


高校三年生春、私はここへやってきた。
この街に、みんなの元に。
私の名前は、小栗 心愛。理由があり転校してきたばかりだ。
「おはようございます。」
そう言うと、担任の先生が「おはよう」と挨拶を返してくれた。
「今日から、小栗の担任になる山瀬だ。よろしくな。クラスのやつらはいい奴らだ。安心しろ。」
「はい。よろしくお願いします。」
なんだか、明るく優しそうな先生だった。
そうして、担任と話しているうちに、チャイムがなった。
「小栗、行こう。」
「はい」
私たちは教室に歩き始めた。
なんだか少し緊張。でも、私には関係ない。ここにいる人たちとは、親しくするつもりなんてないから。すぐに、私のことなど忘れてしまうから。
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