桜の季節に君に恋した。
ガラッ
「起立。礼。着席。」
『おはようございます』
「おはよう☀」
委員長であろう人物が号令をかけているのを廊下で聞いていると、すぐに呼ばれた。
「今日は、このクラスに新しい仲間がやってくる。小栗入れ。」
「え 、この時期に?」
「珍しい〜、女の子かな?」
「可愛い子がいいなぁ。」
そんなクラスメイトの声が聞こえてきた。
ガラッ
「わぁ…可愛い。」
「え、やばいな。超可愛んですけど。」
「え、目でか、てか小さ!何センチだw」
「静かにー。小栗 心愛だ。小栗、自己紹介。」
「小栗 心愛です。卒業までわずかですがよろしく
お願いします。」
「そしたら、小栗の席は、お!大富の隣だ。1番後ろの窓側。」
「はい。」
「よろしくねー!心愛ちゃん」
「小栗さんよろしく」
「可愛いなぁ。」
私はそんな言葉を聞き流しながら席に着いた。
「大富。小栗まだ教科書とか揃ってないから見せてやってくれ。」
「分かりました。僕、大富 碧依よろしくね。」
「あ、うん。よろしく。ごめんね、教科書。」
「いいよー大丈夫」
私は、この出会いが私の人生を変える出会いだとこの時気づくことが出来なかった。
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