エリート検事はウブな彼女に激しい独占愛を滾らせる

「こんな、じゃありません」
「ん?」
「私には、一番効くお薬です。……津雲さんのキス」

 微かに振り向いてそう告げると、津雲さんが「和香菜……」と愛しげに呟く。

 そして、肩を掴んでいた手を前に回してがっちり私を抱きしめると、今度は唇に、甘く蕩けるようなキスをくれた。

 数秒ののち、名残惜しそうにゆっくり離れていった唇が、甘えた声で囁く。

「……風呂、一緒に入るか」
「えっ!」

 思わずぎょっとして固まると、津雲さんは少し残念そうに笑う。

「嫌か?」
「いえ、あの、その……」

 嫌ではないけど、こちらにも心の準備というものが……!

 視線を泳がせながら返事に困っていると、彼は勝手に私のスカートのファスナーを下ろした。

 ストン、と足元に落ちたスカートを見て、私はさらに慌てる。

「ちょっと! なにしてるんですか勝手に!」
「なかなか返事をしないから、時間切れだ。ストッキングは破かない自信がないから、自分で脱いだ方がいいと思うぞ」

 彼はそう言って、自分のスーツを脱ぎだした。

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