エリート検事はウブな彼女に激しい独占愛を滾らせる
毎日見てるからすっかり慣れていたけど、こうして改めて見るとやっぱりカッコいいなー、津雲さんって。目の保養になる……。
「料理は、さっき電話した時にこのコースを頼んであるから」
そんな言葉とともに、スッとテーブルにメニューが置かれた。私は少し下がっていた眼鏡の位置を直しながら、メニューの内容を声に出して読む。
「炭焼き和牛ステーキコース……いっ、一万二千円!?」
素っ頓狂な声をあげた私の反応に、津雲さんが苦笑する。
「そんなに驚かなくても」
「だ、だって、一万二千円って、私の何日分の食費だと思います……!?」
「気にしなくていいって言っただろ。……ほかに奢る相手もいないんだ」
ぼそりとつぶやいた津雲さんは、またしても遠い目をして表情を翳らせる。
あらら。今日は、とことん落ちるつもりみたい。きっと、私以外にそういう本音を晒せる相手がいないんだ。でも大丈夫、私は津雲さんの立会事務官、すなわちバディ、相棒ですもの!