先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
「そしたら言ったんだ。心療内科に通ってるって。事故の後遺症だって。体も…腕に大きな傷を負ったので、半そでが着れないのって。」

大きくタバコの煙を吐き出すと同時に、言った言葉は、衝撃的なものだった。
なんてこと…

じゃぁ先生は…
もしかして…

「えりなに申し訳なくって…それから時々会うようになった。俺の一言で、友達とその妹を結果的に傷つけることになってしまったことは事実だから懺悔のつもりだったよ。それで、会ってるうちに、えりなと付き合うようになった。」

先生…そんな…付き合い方…うまく行くわけない…よ…

「えりなは心身の状態が不安定だったから仕事はしてなかったし、毎日のように俺のとこ来ては、飯作ってくれたり、洗濯してくれたり、世話焼いてくれて、ほんとに外から見たら、できた女房みたいな彼女だった。あの見た目だし、うらやましいってみんなに言われたよ。お似合いだとか、いつ結婚するんだとかずっと言われ続けてた。」

先生はまたタバコをふきだした。

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