先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
えりなさんが立っていた。

「やっぱりあなたはすごいわね。二階堂さん…。」

「ありがとうございます。」

わたしは素直に頭を下げた。

「えりなさん。ちょっと待っててもらえますか。車、こっちに回しますね。」


その後、選手たちがまとめておいてくれた試合の荷物を積んでからえりなさんを助手席に乗せ、会場を後にする。

えりなさんは助手席で静かに座っていた。

わたしは、先週通った道を再度運転し、俊哉さんと入ったカフェに向かっていた。

「どこに行くの?」

乗ってるうちにあのカフェに向かっていることがなんとなくわかったのだろうと思う。

「えりなさんのおうちの近くです。」

「え?知ってるの?」

「ええ。」

少し、ビクッと反応したえりなさんだったけど…何も言わずに、そのままカフェまで無言で隣に座っていた。

カフェに到着したら。中に入り、前座った場所を無言でうながした。
えりなさんは何も言わない。

わたしは意を決して話すことにした。

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