先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
「で?悩みは今住んでるとこにパーキングの空きがなくて、2週間後に納車で、近くのパーキングも見たけど高すぎて無理とかそんなとこか?」

「はい。よくわかりますね。」

「まぁな。だいたいお前の考えてることくらいわかるさ。昔っから。」

昔っからとか…言わないで…

伊奈先生はまたふぅーってタバコをふきだした。

「知り合い。聞いてやろうか?引っ越し。」

「え?引っ越すんですか?」

「それしかねーだろ?高くって破産すんぞ。あんな場所のパーキング。まぁ俺みたいに郊外住むことだな。」

「伊奈先生。郊外なの?」

「ああ。近く、探してやろうか?」

「え?それはいい。」

「は?なんで?」

「だって…」

「彼女いるでしょ?昔の女が近くにいたらややこしいじゃん…」

一瞬、先生の動きが止まった。

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