先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
大智には全部話した。

高校の時バレーボールの顧問だった先生を好きになってしまったこと。
隠れて付き合ってたこと。

付き合いだしてからバレーのことがどうでもよくなってしまったこと。
もうバレーは見たくもないこと。

そして、別れてもずっと胸の中から先生が離れてくれないこと…。


大智は経済学部で成績優秀だった。
英語も話せたし、大手商社に就職が決まった。

どうするのかな?わたしたち…

とは思っていた。

けど、あっさりと…
大智は「別れよう」と言った。

「お互い…欲しくても手に入らないもの埋めあってただけの関係だったんだし…いいよな。彩実。」

卒業間近の冬。
大智はわたしを北海道に旅行に連れてってくれた。

別れ話されるのはわかっていた。
なんとなくそういう予感は昨日の朝からしていたから…

けど、昨日は情熱的だったのに…と思った。

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