先生!好きだからっ!!~どうしたって忘れられない人はいるものです~
「ひとつ問題があってさ。」

「問題?」

「俺さ。強すぎてまったく酔わないんだよねー。酔えたら、強引にでも彩実ちゃん家連れて帰んのになってさ…。」

「え?」

イキナリ…口説きモード?って思いながら瀬戸口さんの顔を見る。
そしたら、ニコってキラースマイル。

うっ…このスマイル…女性が落ちるの…わかるんだよねー。
ほんと、魅力的だもん…。

「あのっ。瀬戸口さんっ!」

はっきりしておかねば…と思った。
わたしが好きなのは…伊奈先生。
かなうわけない恋だけど、どうしようもない。

こんな思いのまま他の人と付き合うわけにはいかない。
大智はお互い様だったからよかったけど…
瀬戸口さんはそういうわけじゃないし…

好きになれない人と一緒にいてもうまくいくわけないんだから…。

「けどさぁ…」

そしたら、わたしが遮ろうとした言葉に、瀬戸口さんが言葉をかぶせてきた。

「そういうわけにはいかなくなっちった。」

机の上に肘をついて、手の上に顎をのせる。
ちょっと真剣になったその顔も魅力的…。

「え?どういう意味ですか?」

瀬戸口さんの真剣な表情がいっそ真剣になった。

何?何かあったのだろうか?

わたしをじっと見つめる。

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