チヤホヤされてますが童貞です
「うふふ、美味しい〜」
出来上がった絶品ハンバーグをおかずにご飯を口に運んでいたところ、
「なんで異性慣れしてないの?」
という直球な質問が凛に向けて放たれる。
「……変…かな…?」
「いや、そうじゃなくて!俺、男子校出身だし、大学も周りに女の人居なかったから…似たような境遇なのかなぁって…」
「……彼氏は居たよ? 周りに流されて、気づいたら付き合ってたみたいな…。」
あまり思い出したくない苦い記憶。
箸の動きを止めることなく、食事を進めながら凛は答える。
「でも無理やり嫌なことされて別れたのは良いけど…軽くトラウマで…。男性に近寄らないようにしてたんだけど…」
「っ…ごめん…。俺と住むの、本当はめちゃくちゃ嫌だったんじゃ…」
「んー…綾斗は別かなぁ。」
「?」
キョトンとしたまま、凛の食いっぷりを眺めた。
「綾斗はなんか…『綾斗』っていう性別」
「………え?」
ニコッと口角を上げて幸せそうに食べている凛は、それ以降何も言わずにハンバーグを平らげた。
出来上がった絶品ハンバーグをおかずにご飯を口に運んでいたところ、
「なんで異性慣れしてないの?」
という直球な質問が凛に向けて放たれる。
「……変…かな…?」
「いや、そうじゃなくて!俺、男子校出身だし、大学も周りに女の人居なかったから…似たような境遇なのかなぁって…」
「……彼氏は居たよ? 周りに流されて、気づいたら付き合ってたみたいな…。」
あまり思い出したくない苦い記憶。
箸の動きを止めることなく、食事を進めながら凛は答える。
「でも無理やり嫌なことされて別れたのは良いけど…軽くトラウマで…。男性に近寄らないようにしてたんだけど…」
「っ…ごめん…。俺と住むの、本当はめちゃくちゃ嫌だったんじゃ…」
「んー…綾斗は別かなぁ。」
「?」
キョトンとしたまま、凛の食いっぷりを眺めた。
「綾斗はなんか…『綾斗』っていう性別」
「………え?」
ニコッと口角を上げて幸せそうに食べている凛は、それ以降何も言わずにハンバーグを平らげた。