チヤホヤされてますが童貞です
「身体の調子は…?」
「別に大丈夫。ちょっとジンジンするくらい。」
「………最後の方、無理させたかもって思って……心配だった」

ごろりと寝返りをうち、顔を合わせる。

「……綾斗は…どう……?」
「………もう一回したいです…」
「え…もう?」
「だって…入れたの数分だけだし…」

気分の高揚感と凛の中の狭さのせいで数分だけ保った綾斗。少し落ち込んでいる様子だった。

(むしろ初めてだから早く終わってよかったって思うの私だけ…?)

「……綾斗って可愛いよね」
「っ……何処が…?」
「……こっちの話」

綾斗の胸に頬を擦り寄せ、ご満悦そうに微笑む凛の頭を数回撫でて瞳を閉じた。

「………綾斗…」
「ん?」
「………好きになってくれてありがとう」
「…さっきも聞いた」

抱き込んで何度か口付けをする。

そのくすぐったさに、2人して笑い出した。

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