レーセル帝国物語 皇帝陛下に見初められた侍女見習い
アン様は朗らかなお顔を崩されずにそうお答えになった。
「そう……でございましたか」
アン様がこのことにお怒りになっているのなら,わたしはそれを口実にお断りしようと思っていた。けれど,それもできなくなってしまった。
「どうしたのです,イライザ?あまり気が進まないようですが」
「はい……。あの,アン様。陛下はわたしのことをいつお見初めになったのでしょう?面識があったなんて,わたしは記憶にないのですが……」
もしかしたら,働くわたしの姿を遠目にご覧になって気に入って下さったのかしら?それなら納得がいくのがけれど。
「あら,妙ですね。陛下はイライザの方もご自身のことをよく知っているはずだと仰っていましたが」
「…………は?」
わたしの頭の中を疑問符が飛び交った。お仕えしている身で失礼なのは百も承知だけれど,何を仰っているんだろう,この人?
「わたくしは,陛下が仰ったことをそのまま伝えたまでです。あとは陛下ご本人からお聞きなさい」
「そう……でございましたか」
アン様がこのことにお怒りになっているのなら,わたしはそれを口実にお断りしようと思っていた。けれど,それもできなくなってしまった。
「どうしたのです,イライザ?あまり気が進まないようですが」
「はい……。あの,アン様。陛下はわたしのことをいつお見初めになったのでしょう?面識があったなんて,わたしは記憶にないのですが……」
もしかしたら,働くわたしの姿を遠目にご覧になって気に入って下さったのかしら?それなら納得がいくのがけれど。
「あら,妙ですね。陛下はイライザの方もご自身のことをよく知っているはずだと仰っていましたが」
「…………は?」
わたしの頭の中を疑問符が飛び交った。お仕えしている身で失礼なのは百も承知だけれど,何を仰っているんだろう,この人?
「わたくしは,陛下が仰ったことをそのまま伝えたまでです。あとは陛下ご本人からお聞きなさい」