レーセル帝国物語 皇帝陛下に見初められた侍女見習い
「あんたのお父様って,そんなに厳しい人なの?」
「厳しく……はないと思うけれど。こと結婚となると話は別よ」
父親というものは,古今東西娘の結婚についてはうるさいらしい。まして,(皇族の世継ぎのためとはいえ)すでに立派な配偶者がいるかたとの重婚となると……。
「大丈夫よ,イライザ。陛下もご一緒して下さるのでしょう?だったらお父様だってめったなことは言えないはずよ」
「ええ,……そうね」
たかだか下級貴族でしかない(お父さん,ごめんなさい!)父が,この国の皇帝であらせられるレオン様に偉そうな態度を取れるはずがないわ。――わたしはアリサの言葉を聞いて,安心した。
「でも,淋しくなるわね。後宮に入ってしまったら,イライザはもうあたしとは対等でいられなくなるんだもの」
……そうだ。わたしがアリサと一緒にこのお部屋にいられるのもあとわずか。
「側室になったら,侍女が付くのよね?だったらアリサが侍女をやってくれない?」
「厳しく……はないと思うけれど。こと結婚となると話は別よ」
父親というものは,古今東西娘の結婚についてはうるさいらしい。まして,(皇族の世継ぎのためとはいえ)すでに立派な配偶者がいるかたとの重婚となると……。
「大丈夫よ,イライザ。陛下もご一緒して下さるのでしょう?だったらお父様だってめったなことは言えないはずよ」
「ええ,……そうね」
たかだか下級貴族でしかない(お父さん,ごめんなさい!)父が,この国の皇帝であらせられるレオン様に偉そうな態度を取れるはずがないわ。――わたしはアリサの言葉を聞いて,安心した。
「でも,淋しくなるわね。後宮に入ってしまったら,イライザはもうあたしとは対等でいられなくなるんだもの」
……そうだ。わたしがアリサと一緒にこのお部屋にいられるのもあとわずか。
「側室になったら,侍女が付くのよね?だったらアリサが侍女をやってくれない?」


