幽霊高校生のまつりちゃん


次の日。学校に着くと璃子と早織と谷野ちゃんが楽しそうに喋っていた。

窓際にある璃子の席に集まるのはいつものこと。なにやらみんなでスマホの画面を見せ合いながら笑っていた。


「っていうか、これヤバくない?」

「ね。詐欺だよ」

そんな会話を聞きながら、私も混ぜてもらおうと元気よく声をかけた。


「みんな、おはよう! なに見てるのー?」

一直線にみんなの元に行くと、なぜか不自然にスマホを裏返しにされてしまった。


「あ、若菜おはよー」

あいさつは返ってきたものの、なにかを隠されたような気がして不安になった。


「な、なんか今楽しそうだったね」

「えーだって璃子がさー」

「ちょっと、送ってきたのは早織じゃん!」

「はは、ふたりともやめなよー」

結局、私の質問にはスルーのまま。そのあとも三人しかわからない話題で盛り上がっていて、なにを見ていたのか聞くことはできなかった。


今までも度々こういう空気は感じていた。

仲間はずれにされているわけではないけれど、仲間に入れずに私だけが一歩引いているような状況になることがある。

でもそれは仕方ない。

だってグループの中にランク付けがあるのなら、私は四人の中で一番下だから。もちろん一番上は璃子で、次の早織と谷野ちゃんは同じくらい。

性格や容姿も含めて、まったく三人とは釣り合わないって分かっているけれど……私は今の居場所をなくしたくない。

三人に嫌われたら、楽しい高校生活が一瞬で終わってしまう。

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