弟にしないで。
袋を受け取って中身を確認する。
やっぱり私の買い物したものだ!
「すごく迷惑をかけてしまったお詫びにお友達もご飯食べて帰らない?あ、お家で準備してあったら大丈夫だからね!」
「いいじゃん、玲司食べて帰れよ!」
「じゃあ…頂きます。ありがとうございます。」
今日はすき焼きだからね~なんて声かけながら、
キッチンに向かって準備を始めると、
二人はリビングでジュースとお菓子を広げて、
何か見るみたい。
「はるちゃん、何見るのー?」
「今日の練習試合のビデオ!」
「そっか、できたら声かけるね~…って、はるちゃん!」
私ははるちゃんを手招きする。
はるちゃんは首をかしげて、近づいてくる。
「どうしたの?」
「お友達に私の名前教えた?」
「そういや自己紹介まだか。」
おーい、とお友達を呼ぶはるちゃん。
身構える私。
だってはるちゃん以外にだれから私の名前を…