生贄の花嫁      〜Lost girl〜
―奏side—

本当、聖は優しすぎるっていうか、単純というか……。まあ、僕もこの画像見たときは驚いたけどね。

「今、聖が慌てた様子で出て行ったようですが何かありましたか?」


「いや、花月へのクリスマスプレゼント買いに行ったみたいだよ。それと真相を確かめに。」


「何を言っているのか分かりませんが、貴方も手が空いているなら手伝ってください。」

「今年も張り切って準備してるわけ?男だらけなのによくやるよ。」



「今年は花月さんと楓さんがいますからね。たとえクリスマス当日にできないとしても、盛大にやりたいそうです。」


さっきの画像のことは僕と……聖以外知らない。聖、とりあえず今のことは貸しにしておくよ。花月のことは自分で何とかしてね。


「はいはい、手伝えばいいんでしょ。装飾?それとも調理?」
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