離婚予定日、極上社長は契約妻を甘く堕とす
「行こう」
河川敷からまた石段を上がる時に、和也さんと手を繋ぐ。それがとても自然な流れで、何か言うよりもひどくそれがしっくりと来た。
「喫茶店らしい。いつも公民館で百歳体操の集会の後にみんなで行くそうだ」
「百歳体操……」
「お元気そうでいいな」
「ああいう風に楽しく年を取りたいですねぇ」
あのおばあちゃんたちの雰囲気に影響されたのだろうか。熟年夫婦の会話のようだと思わず笑ってしまった。
聞いた道順を辿り、歩いて数分。
喫茶店は、すぐに見つかった。
「これはまた……」
「昔懐かし……でも、こういう雰囲気好きです。ひとりじゃちょっと入りづらいですけど」
喫茶店の名前は『みちくさ珈琲』。まさに、古き良き時代の喫茶店という雰囲気が漂っていた