私に恋する可能性



教室の扉に近づくと男の子らしき声が聞こえた


「てかさー昼のやつはまじでびびった」

「今までの中で一番積極的なんじゃない?」

「え、でも結構可愛かったよね」

「そこんとこどーなの?多岐」


!!

多岐って言った!

いるのかな


「ゲームって言ったら躊躇なく告るとか多岐まじレベチ」


告る?


「今回の彼女いつまで続くと思う?」

「賭けようぜ!あの調子だと1ヶ月はもつと思う」

「短えーけど多岐にしたら長ぇ笑」

「でも絶対多岐からはフラねぇじゃんね」


…なんの、話?


「そうそう!お前絶対自分からはフラねぇからもしかしたらもうちょっと続くかもよ」

「メンタル強そうだしな…あのーなんて言ったっけ?」


「間部ひなた」




わ、たし?

多岐くんの声が私の名前を発する


「そうそう、今回のゲームのお相手間部サン」


げーむ


「いつまで続くかねぇ」


「ま、すぐ終わるだろ」


多岐くんの落ち着いた声が聞こえた


「きっつー!」

「こいつ悪よのぉ笑」


ま、て?


どう言うこと?


げーむ…賭け?


いつまで続く?


それ…え?


理解ができない


多岐くんは…私が好きだから告白したんじゃないの?


……



いや、私って結構馬鹿だから考えたって仕方ないと思うの


分からないことがあったら…聞けばいい!

< 14 / 270 >

この作品をシェア

pagetop