愛執身ごもり婚~独占欲強めな御曹司にお見合い婚で奪われました~
「本当にごめんなさい。私、失礼なことばかり……」
「全然気にしてない。むしろ知ってもらう機会を得られたと感謝してる」
こともなげに言って、月島くんは再び私の視線を奪った。
「俺、毛利さんに運命感じてるんだ」
運命……?
お見合いだもの、結婚する気がなければ断らなくてはならない。
大人になった月島くんを知るために、結婚を前提に付き合うの?
頭の中で自問自答を繰り返し、私はようやく口を開く。
「少し、考えさせてもらえる?」
月島くんと結婚なんて、現実的に考えられない。
傲慢かもしれないけれど、中途半端な気持ちではかえって失礼だと思った。
月島くんは睫毛を伏せる儚げな表情で口を開く。
「今日、本当に驚いたんだ。毛利さんがあまりにも綺麗になってるから」
「は?」
私はぽかんと口を開けた。
「やっぱり仲居さんだからか所作も見惚れるくらい素敵だったし、その着物もすごくよく似合ってる。ずっと見て、目に焼き付けておきたいくらい」
見惚れるくらい素敵だったのは、口を開けた間抜け顔の私じゃなくて月島くんの方だ。
心の中ではそう冷静に反論できたのに、私の頬は急激に熱くなる。
「……あり、がとう」
たどたどしい調子でつぶやいた。
綺麗とか素敵とか、家族以外の男性に褒められる機会がなかったから、単純に純粋にすごくうれしかったんだ。
照れて頬が一気に真っ赤になった。
「じゃあ、また。連絡するね」
月島くんは茹でタコ状態の私に微笑みかけ、くるりと踵を返して去って行った。
こんなにカッコよくて、女性慣れしているであろう月島くんには褒めるくらい造作なく、日常茶飯事なありふれたものかもしれない。
でも私は、月島くんの後ろ姿を見つめたまま、しばらく心臓のドキドキが鳴り止まないくらいこそばゆかった。
「全然気にしてない。むしろ知ってもらう機会を得られたと感謝してる」
こともなげに言って、月島くんは再び私の視線を奪った。
「俺、毛利さんに運命感じてるんだ」
運命……?
お見合いだもの、結婚する気がなければ断らなくてはならない。
大人になった月島くんを知るために、結婚を前提に付き合うの?
頭の中で自問自答を繰り返し、私はようやく口を開く。
「少し、考えさせてもらえる?」
月島くんと結婚なんて、現実的に考えられない。
傲慢かもしれないけれど、中途半端な気持ちではかえって失礼だと思った。
月島くんは睫毛を伏せる儚げな表情で口を開く。
「今日、本当に驚いたんだ。毛利さんがあまりにも綺麗になってるから」
「は?」
私はぽかんと口を開けた。
「やっぱり仲居さんだからか所作も見惚れるくらい素敵だったし、その着物もすごくよく似合ってる。ずっと見て、目に焼き付けておきたいくらい」
見惚れるくらい素敵だったのは、口を開けた間抜け顔の私じゃなくて月島くんの方だ。
心の中ではそう冷静に反論できたのに、私の頬は急激に熱くなる。
「……あり、がとう」
たどたどしい調子でつぶやいた。
綺麗とか素敵とか、家族以外の男性に褒められる機会がなかったから、単純に純粋にすごくうれしかったんだ。
照れて頬が一気に真っ赤になった。
「じゃあ、また。連絡するね」
月島くんは茹でタコ状態の私に微笑みかけ、くるりと踵を返して去って行った。
こんなにカッコよくて、女性慣れしているであろう月島くんには褒めるくらい造作なく、日常茶飯事なありふれたものかもしれない。
でも私は、月島くんの後ろ姿を見つめたまま、しばらく心臓のドキドキが鳴り止まないくらいこそばゆかった。