流れ星に願いを…〜星空に流れる一粒の涙〜
仁が

測定室に来た。

製品を測定器にかけながら

ニコッと微笑んだ。

やっぱり仁の笑顔は

あたしをホッとさせる。

あたしも

製品を持って測定器に

近づいた。

「先週はどうも。」

「こっちこそ、どうもっす。」

「さっき、高梨君に行って

何気に聞いてみたら

まだ祥子さんと

連絡とってるんだって。」

あたしは報告するかのように

言った。

「なかなか、切れないと

思いますよ。」

仁はそう言いながら

測定器の蓋を閉めた。

「じゃっ、どうぞ。」

また微笑みながら

測定に使うエアーピンセットを

差し出した。

ホントに話せる時間は少ない。

もっと、

ゆっくり話したいという

欲求が

あたしの中に生まれていた。

ちょっと会話できれば

よかったのに

仁と話し出来た嬉しさに

比例して

もっと話したいという

気持ちが増していった。


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