流れ星に願いを…〜星空に流れる一粒の涙〜
「ゆみちゃん、この頃

仁君と仲いいね。」

祥子さんが言った。

あたしは

ビクッと一瞬で緊張した。

「そうですか?

そんな事ないですよ。」

あたしの緊張とは

うらはらに祥子さんは

「あたしは仁君好きだな。」

製品の寸法を

手をこまめに動かし測定しながら

言った。

「はっ!?」

すかさず祥子さんを

反射的に見た。

祥子さんの顔には

冷ややかな笑みがこぼれていた。

「礼儀正しいしさぁ

帰りはちゃんと

挨拶していくしね。

あぁいう子好きだな。」

あたしの脳裏には

高梨君とのいけない関係が

勝手に浮かび上がって

仁を

祥子さんは

高梨君と同じ対象として

見ているのっ!?

あたしは

頭に一気に体中の血が

上って行くのがわかった。

でも、冷静を装って

「変な好きって

意味じゃなかったら

いいと思いますよ。」

ちょっとトゲのある

言い方をした。
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