狼の愛したお姫様
さっき部屋を見たけど、遥も寝てるみたいだった。
「…入るね。」
ノックをしても返事はないけど。
「ぐっすり寝てる…」
寝顔が天使みたい。
茶色いふわふわの髪と甘い顔がそう見せるのかな。
「…………」
手を掴んでも起きる気配はない。
…いや、起こしちゃダメなんだ。
「ごめんね。」
“そうやっていつも、自分が悪くないのに謝ってんのか?”
それは少しだけ当たっていて、少しだけ外れてるよ、冬真。