狼の愛したお姫様
「もういいよ、遥っ…」
背中に感じる確かなぬくもり。
やっぱり僕は、この温かさを知ってる。
「…庇うの?」
あぁ、僕は嫉妬してるんだ。
最後まで醜く、妬いている。
「違うよ。」
やっぱり優しいな。
はっきり否定してくれて、僕も胸のつかえが取れた気分。
───まぁ、もう限界きてるけど。
「遥…?遥…!!」
そんな顔しないでよ、叶望。
「僕は……大丈夫、だよ……」
君を守る王子様は、君が涙を流す時必ずそれを拭うから。
「だ…から、待っててね…?」
遥side end