狼の愛したお姫様
大切な子を、叶望を守れるのなら。
「僕はこれからも叶望の為に牙をむく。そしてその狼は、牙の直し方が下手なんだ。」
叶望が泣いていたり苦しんでいたなら。
僕はきっとこれからも、僕の全てで守るだろう。
でも僕には欠点があるんだ。
だから────
「ずっと傍に居てよ。僕に、牙の直し方を教えて?」
君の為なら、上手に覚えてみせるよ。
「私で、いいの……?」
僕のお姫様は、謙虚で可憐で
「叶望じゃなきゃヤなの。」
だって君は僕を掴んで離さない、
「狼の愛したお姫様。」
だからね。
END

