寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~
「俺はどんなことがあっても、別れるつもりはないから」
つぶやいた晴久はより密着する手のポジションを見つけて力を込め、雪乃の頭に頬を付ける。そのまま全身を使って閉じ込めた。
「……晴久さんっ、え、え……」
てっきり別れ話をされると思っていた雪乃には突然の出来事すぎて、体が動かず、力が入ったまま硬くなった。
彼女の硬直を甘く溶かすように、晴久は耳もとで「雪乃」と切なくささやいた。
「晴久さん……」
やがて雪乃が大人しくなったところで、晴久は彼女の体ごと脚を折って座り込み、彼女を体の内側に収めた。
「もう会えないって言われて、心臓が止まるかと思ったよ。嫌われたのかと思って」
それは誤解だと雪乃は慌てて、首を横に降る。
「まさか! そんなこと、あるわけないです……嫌われると思ったのは私の方です。あんな写真を撮られてしまって……」
「構わない。本当のことなんだから。むしろ見せつけてやればいい」