寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~
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総務部。
「ちょっと細川さんっ! なんでそんな美人なのに顔隠してたの!?」
「すみません……」
「ていうか! 営業部の高杉課長と付き合ってるんでしょ!? 」
「は、はい……」
案の定、始業時間直前まで女性社員に詰め寄られ、デスクに埋もれていた雪乃。
皆子が「みんな一気に聞きすぎだよ」とたしなめるが、雪乃は丁寧に相槌をうつ。
ギャラリーは始業直前になんとか捌けた。その代わり、今まで寄ってこなかった岩瀬が雪乃のデスクへとやってくる。
「岩瀬さん?」
岩瀬は真顔のまま、「あとでふたりで話せますか」とポツリと告げた。
雪乃は驚いたが、晴久の恋人だと知られ、彼女と一度きちんと話をすべきと考えていたタイミングだったため、ちょうどよかった。
「じゃあ、お昼に」
うなずくと岩瀬は納得し、席へ戻っていく。それを見送りながら、雪乃は修羅場を覚悟した。